和同開珎以前の貨幣として登場する無文銀銭と富本銭を流通貨幣とする通説的見解を再検討し、その特質を解明。さらに律令国家の成立から平安時代にいたる皇朝十二銭、中世の渡来銭流入までの展開過程を具体的に検証。また地域社会では銭貨より主流であった現物貨幣の果たした役割にも注目し、古代社会の貨幣流通の実態と全体構造を明らかにする。
序=研究の視角と本書の構成/第一部=日本古代における初期貨幣(古代銀銭の再検討〈天武十二年条の解釈をめぐって/地金の銀の流通と銀銭/和同銀銭発行の背景〉/富本銭の再検討〈富本銭をめぐる見解―流通貨幣説―/富本銭をめぐる見解―厭勝銭説―/富本銭=流通貨幣説への疑問/律令国家の銭貨流通政策/銭貨流通の実態の有無/富本銭と飛鳥池遺跡/富本銭誕生の意義〉以下細目略/初期貨幣研究の問題点/初期貨幣と古代国家)/第二部=律令国家と貨幣流通(律令国家と現物貨幣/地域社会と古代貨幣/平安時代の銭貨流通/日本古代の銭貨出挙
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