プロローグ―四人の「渤海王」/渤海の誕生から滅亡まで(東北アジアという地/建国の王大祚栄/武断的な王・大武芸/長寿の王・大欽茂/相次ぐ王の交替/渤海の滅亡)/日本と渤海の交流(東夷の「小帝国」日本の外交/渤海と日本との交流のはじまり/日渤関係の変質/元慶六(八八二)年来日の渤海使・裴頲への迎接/その後の渤海使/渤海人との交流/渤海使のもたらした物 黒貂の裘/渤海使が入手した日本の品々/舞楽と渤海使/『源氏物語』と渤海の記憶)/近代日本の渤海史研究(「鴻臚井の碑」の出現/本格的な渤海史研究/新たな渤海史像を求めて)以下細目略/渤海史研究の最前線/酒寄雅志氏の遺著に寄せて…李成市/謝辞…酒寄光子/酒寄雅志主要業績一覧/巻末付録(渤海使一覧表/遣渤海使一覧表/渤海年号表)