唐の統治体制を説明する際の基本知識である「羈縻」について、唐代史研究の基本史料である宋代成立の『新唐書』への詳細な分析を主軸に再検討をおこない、唐代当時の「羈縻」概念の解明を試みた。
「羈縻政策」は、帰順してきた異民族に対して緩やかな間接支配をおこなうという、唐帝国の統治体制の特徴として、学界で一般化している知識である。本書では、この理解の根拠となっている『新唐書』の記事が、後世の書き下ろしである可能性を指摘し、常識化してきた「羈縻」の語義を漢代~唐代の用例に即して修正したうえで、「羈縻州」治下の異民族であると捉えられてきた「蕃人」が、実際には唐の内部にしっかりと組み込まれ、一般住民を意味する「百姓」として扱われていたことを論じた。
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